2021.11.24

リゾートな自宅「リゾートハウス」を実現させる 5つのポイント

空間計画提案室では「リゾートに暮らそう」というテーマで家づくりのお手伝いをしています。
世界で一番リラックスできる場所をしっかり作ろうと考えています。
コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えてきた昨今、住宅にそういった要素を求める声が増えてきて居ます。

しかし単純に解放的な空間を市街地に作るだけではプライバシーの問題が起き得ます。
開放的な空間とプライバシーといった相反する要素をどうやって融合させて行くかが重要です。

また、気持ちのいい空間を作っただけでは住宅としては片手落ちです。何故なら住宅には切っても切れない家事が付きまとうからです。
家事の負担を減らす為に、家事動線や適材適所の収納といったバックヤードをしっかり考える必要があります。

プライバシーの守られた気持ちのいい空間と、しっかりとしたバックヤードを併せ持たせることが必要なんですね。

そこで、普通の住宅地だったり、密集市街地でも開放的なリゾート空間を実現させるポイント5つをお伝えしていきます。
このポイントを押さえていく事で驚くほど住宅の快適性は変化します。

1.敷地の環境を見極める

敷地の環境を見極める
周辺環境に何が(海や山など)見えるか、もしくは見えないのかによって、外に向かって視界を広げるプランなのか、
内側に世界を作り出すプランなのかを見極めて行く必要があります。
また、敷地の広さ狭さ、高低差、前面道路の交通量など、様々な要素を考慮してその環境に適応したプランを練ることが大事です。

2.世界観を創出する

リゾート空間には世界観の有無が非常に大きなポイントになります。
ディズニーランドやリゾートホテル、高級料亭などは、外界との距離感を保ちその場所に浸れるようにプライバシーを 創り出している事をご存知でしょうか?
少し長めのアプローチを取り、外部環境から気持ちを切り替えるようにしていたり、テーマ毎に空間を上手く囲って他のテーマ空間が見えないようにしています。見たくないものを見えない様に視線をコントロールすることが世界観を創り出すことが重要です。

3.外部空間を巧みに利用する

建築基準法で建ぺい率というものがあります。敷地面積に対して建物を建てられるパーセンテージが設定されています。(都市計画で地域毎に違います)
建ぺい率で余った部分をただの残りの空間としてしまうか、 外のリビングとして有効的に利用するかで、 その価値観は全く違ってくるのです。 外部空間と室内を巧みに繋げて広がりを持たせる事で、 室内面積以上の開放感を得られますし、リゾート感も格段に上がってきます。

4.表と裏をしっかり作る

いくら開放的な空間を作っても、生活には家事が切っても切り離せません。 気持ちの良いリビングの横で洗濯機が音を立てていては、 リラックスとはほど遠くなってしまいます。 家事の時間を効率的にこなせるように、生活習慣に合せた動線計画と必要な場所にしっかりとした収納を計画する
いわばバックスペースをしっかりと持たせる事が快適な日常を送るのに役立ちます。家事の時間が圧縮出来れば、その分リラックス時間が増えるのです。

5.粗と密を明確にする

家の中には解放していい部分と、そうではない空間が存在します。
解放していい空間とはリビングやテラスなど家の中でもパブリックと呼ばれるスペースで、個室やお風呂などはプライベート空間と云います。
全ての部屋を一様に天井高さや、面積の大小、採光の照度などを統一する必要はありません。
パブリックエリアは天井も高く、面積配分も大きくし、照明の照度もあげてあげるなどメリハリを与える事でより解放的に感じられ、
一方プライベートエリアは落ち着きを感じさせる様になってきます。
以上のポイントを押さえながらプランを考えて行くと、世界で一番居心地のいいリラックス出来る自宅が可能になります。
皆様の家づくりの参考になれば幸いです。

(株)空間計画提案室 鈴木恵介

空間計画提案室は港区麻布を拠点に東京、神奈川、千葉、埼玉、などで設計活動をしている設計事務所です。
注文住宅、別荘、集合住宅などに「リゾートに暮らそう」という考え方を用いて暮らしを提案しています。
まずは無料相談にご参加ください。家づくりのご不明点、ご不安点を解決いたします。